家計管理を本格的に始めて、もう何年も経ちました。
後半で実際に使用している管理アプリ・マネーフォワードの画面を紹介しています。
最初から数字が好きだったわけではありません。
むしろ、稼いでるからいいでしょ。と思っていたし、
考えると、憂鬱になるから目を向けずにいました。
不安だけを抱えていた時期のほうが長かったと思います。
稼ぎはある。貯金はある。投資もしている。
それでも、どこか落ち着かない。
その理由はとてもシンプルでした。
私は、「自分が生きるのにいくら必要か」を、正確には知らなかったのです。
ざっくりではなく、
だいたいでもなく、
1円単位で。
自分の生活に、本当にいくらかかっているのか。
最低いくらあれば、私は安心して暮らせるのか。
それを数字で把握するようになってから、
お金に対する感情が、私はお金をコントロールできているという
安心感に変わってきました。
特別な節約術があるわけではありません。
自分の生活を分解すること。
今日は、私が実践している家計管理について書きます。
正解ではありません。
けれど、私にとってはとても安心できる方法です。
もしどこか一つでも、
あなたのお金との向き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。

なぜ私は「1円単位」で把握するようになったのか
家計管理をきちんとやろうと思ったのは、実は「お金がなかったから」ではありません。
むしろ逆でした。
当時、銀行口座はいくつもありました。ほとんど動いていない口座も含めると、7つか8つ。残高を合計すれば、数千万円はあったと思います。
数字だけ見れば、決して不安になる状況ではなかったはずです。
それでも、私はずっと落ち着きませんでした。
理由はとても単純で、「全体像がわからなかった」からです。
いくら持っているのか、正確には把握していない。
毎月いくら使っているのか、即答できない。
固定費はいくらで、もし収入が止まったら何か月生きられるのかも、考えたことがない。
銀行はなんとなく苦手で、ログインするのも面倒に感じていました。
だから、見ない。
見ないから、わからない。
わからないから、なんとなく不安になる。
そんな状態でした。
夜、ふと目が覚めて、お金のことを考えてしまうこともありました。
特に不動産投資を始めてからです。
毎月、百万円単位の家賃が入ってくる。
同時に、融資の返済で同じくらいのお金が出ていく。
数字だけ見ればプラスとマイナスが並んでいるだけなのに、その金額の大きさに、正直ぞっとしました。
「これは本当に大丈夫なのだろうか」
「将来どうなるのだろう」
足りないわけではない。
減っているわけでもない。
それでも、見えないというだけで、心は揺れました。
ちょうどその頃、会社員としての仕事にも違和感を覚え始めていました。
マンネリ。
やりたくない。
なんでこんなことを続けているのだろう。
でも、辞めたとしても、自分ひとりで何かできる自信はない。
やりたいことも、はっきりしない。
お金の不安と、働き方の迷いが重なって、精神的にとても苦しかった時期です。
今振り返ると、あのときの不安の正体は「お金が足りないこと」ではありませんでした。
自分の状況を、数字で説明できないこと。
未来をシミュレーションできないこと。
つまり、「コントロールできていない感覚」だったのだと思います。
お金はあるのに、安心できない。
増えているのに、落ち着かない。
それは、量の問題ではなく、把握の問題でした。
自分が毎月いくらで暮らしているのか。
最低いくらあれば、生きていけるのか。
それを1円単位で知ることができたら、少なくとも「わからない」という不安は消えるのではないか。
そう思ったのが、家計をきちんと向き合おうと決めたきっかけでした。
把握することは、縛ることではありません。
むしろ、数字を知ることで、はじめて自分の人生を選べるようになる。
私は、そんな感覚を少しずつ持つようになりました。
あのとき感じていたざわつきは、決して特別なものではなかったのだと思います。
お金の量ではなく、曖昧さが心を揺らしていた。
だからこそ、私は「1円単位」で把握するという、一見地味な方法を選びました。
それは、安心を買うための作業ではなく、人生のハンドルを自分で握るための行動だったのかもしれません。
自分が生きるのに、いくら必要かを計算してみた
当時の私は、月にいくら使っているのかと聞かれても、正確には答えられませんでした。
「給料は超えていないはず」
それだけはわかっていました。少なくとも赤字ではない。だから大丈夫。そんな感覚です。
家賃はいくら、というのはもちろん把握していました。でもそれ以外は、なんとなくの記憶でした。
美容室はこのくらい。
食費は多分このくらい。
光熱費はそんなに大きくないだろう。
忙しい日が続けば、成城石井でお惣菜を買うこともありました。タクシーに乗ることもありました。「仕事を頑張っているから」という理由で、少し高いものを選ぶこともありました。
無駄遣いをしている自覚はないけれど、きちんと説明できるほどの整理もしていない。
そんな状態でした。
固定費の総額も、即答はできませんでした。
家賃はわかる。
でも光熱費は「大したことないはず」と思い込んでいるだけ。
サブスクリプションは何を契約しているのか、全部は把握していない。
WiFiも携帯もソフトバンクで、もっと安くする方法があるらしいという噂は聞く。でも、調べるのが面倒。乗り換えも手続きが面倒。だからそのまま。
面倒という言葉で、小さな違和感を見ないふりにしていました。
1か月無収入になったらどうなるのか、真剣に計算したこともありませんでした。
転職経験もあったし、一時的に退職して職探しをしたこともあります。だから危機感がまったくなかったわけではありません。
でも、前提はいつも「また会社員として働く」というものでした。
転職も比較的うまくいっていましたし、仕事にあぶれるという不安は、正直あまりなかったのです。
だからこそ、本気でシミュレーションすることをしていなかったのだと思います。
今振り返ると、あの頃の不安は「金額」ではありませんでした。
使いすぎているわけでもない。
貯金がゼロなわけでもない。
それでも落ち着かない。
理由は、曖昧さでした。
自分がどれだけ使っているのかを、正確に説明できない。
何にどれだけお金が流れているのか、構造が見えていない。
霧の中を歩いているような感覚でした。
ところが、いざ細かく記録を始めてみると、驚くほど楽しかったのです。
レシートを入力し、カード明細を整理し、エクセルにまとめて可視化する。
数字が揃っていく。
内訳が見えてくる。
円グラフや一覧表になって並ぶ。
「なるほど、私はここにお金を使っているのか」
理解が深まるたびに、妙な高揚感がありました。
納得いくまでやりたくなる。
細かくすればするほど、気持ちが整っていく。
これは私の性格かもしれません。曖昧なままよりも、構造が見えるほうが落ち着く。
そしてそのとき、はじめて気づきました。
私はお金が怖かったのではなく、わからない状態が怖かったのだと。
「だいたい大丈夫」は、安心のようでいて、実は不安を残します。
一方で、「今月はこれだけ使っている」「最低この金額があれば暮らせる」と言えると、心が静かになります。
曖昧さは、想像を膨らませます。
想像は、ときに現実よりも大きな不安をつくります。
数字で見ると、意外とシンプルです。
そして不思議なことに、細かく把握するほど、締め付けられるどころか自由に近づいていく感覚がありました。
不安の正体は、金額の不足ではなく、見えていないこと。
それがわかった瞬間から、私は「把握する」という行為を、面倒な作業ではなく、自分を整える時間として捉えるようになりました。
1円単位で把握すると、不安はどれくらい減るのか
決定的なきっかけは、退職でした。
「会社、辞めてやる」
半分は勢いだったかもしれません。でもその言葉を自分に許した瞬間、現実が一気に迫ってきました。
会社員でいる限り、毎月決まった収入が入るという前提があります。多少ざっくりしていても、なんとなく回っていく。
でも、その前提がなくなったらどうなるのか。
そこを初めて真正面から考えることになりました。
実は、不動産投資をしていたこともあり、数字に触れる習慣はすでにありました。弥生で確定申告を自分でやっていたので、経費の入力や仕訳には慣れていました。
規模もそこまで大きくなく、「自分で理解したい」という気持ちが強かったからです。細かい経費も、自分の目で確認しながら入力していました。
ただ、それはあくまで事業のお金の話でした。
自分の生活のお金は、まだどこか曖昧なまま。
退職を決めたとき、「事業のお金をここまで見るなら、生活のお金も同じように見よう」と思いました。
まずやったのは、整理でした。
銀行口座はごちゃごちゃ。使っていない口座もいくつもある。
思い切って解約し、SBI銀行に集約しました。
使っていないクレジットカードも解約。
無駄な保険も解約。
携帯電話はソフトバンクからahamoへ。
WiFiも見直し。
複数契約していた映画系のサブスクも絞りました。
ひとつ解約するたびに、少しだけ不安がよぎりました。
「本当に大丈夫かな」
「後戻りできないのでは」
「損していないかな」
入会は簡単なのに、解約は手間がかかる。電話が必要だったり、引き止められたり。ソフトバンクの解約金もかなり高額で、電話で解約でいいですか?本当にいいですか?って聞かれて、正直、イラっとしたのを覚えています。
でも、それを乗り越えて整理していくと、不思議な感覚がありました。
無駄な保険を解約したとき、想像以上の返金がありました。あのときの嬉しさは、今でも覚えています。
「私はちゃんと取り戻せる」
そんな小さな自信にもつながりました。
そして、マネーフォワードMEに口座を連携し、クレジットカードもまとめ、一覧で数字が並んだとき。
はじめて、自分のお金の全体像がひとつの画面に収まりました。
あの達成感は、本当に気持ちのいいものでした。
バラバラだった点が、線になり、
曖昧だったものが、形を持つ。
面倒だったはずなのに、やり始めると止まらなくなりました。
レシートを入力し、明細を確認し、エクセルにまとめる。
もっと理解したくなる。
納得するまで整えたくなる。
腰は重いのです。正直、最初の一歩はとても重い。平日仕事をしている人なら、時間も気力も足りないと感じるかもしれません。
でも、一度やってしまえば、その後はむしろ楽になります。
何がいくらかかっているのか。
固定費はいくらで、変動費はいくらか。
最低限必要な金額はいくらか。
数字が見えてくると、「辞めても大丈夫かもしれない」という感覚が、少しずつ現実味を帯びてきました。
1円単位で把握するというのは、細かいことを気にするためではありません。
自分の人生を、自分で選ぶための準備だったのだと思います。
退職は、私にとって大きな決断でした。
でも、その裏側には、静かに積み重ねた「把握」の作業がありました。
勢いだけではなく、数字という土台があったからこそ、一歩を踏み出せた。
そう思える今、あのときの解約や整理の時間は、単なる節約ではなく、自分の未来を整える時間だったのだと感じています。
家計管理をすると、お金と仲良くなれる理由
家計管理をす正直に言うと、私は長いあいだ
お金が怖かったのだと思います。
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家計管理は「我慢」ではなく「自由」の準備
キャリアップ、資産形成、投資についての経験をnoteに書いています。
ぜひ、お時間ある時に読んでみてください。
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