eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)運用報告【2026年6月】

資産形成の記録

SBI証券でオルカンの投資を初めてから、2年1ヶ月が経ちました。

振り返ってみると、最初の頃は証券口座を開くだけで半日かかったり、「積立NISA」と「つみたてNISA」の違いに混乱したりと、今思えば笑えるような迷走をしていました。でも今は、毎月の自動積立の設定だけしてあとは何もしない、という生活がすっかり定着しています。日々バタバタしている中で、投資のことをほとんど考えなくていい状態になっているのは、本当に楽です。

今月も「完全ほったらかし」で過ごしました。それだけの報告です、と言いたいところですが、改めて投資の基礎知識と最近の世界情勢についてまとめておきたいと思います。

今月のトピック

お金が雪だるま式に増える「複利の魔法」ってなに?

長期投資を続ける上で個人的に一番重要だと思っている概念、複利についてです。

「複利なんて知ってるよ」という人も多いと思います。でも、「なんとなく知ってる」と「仕組みを本当に理解している」はかなり違うと感じています。理解してから投資を続けると、相場が下がったときの気持ちの持ち方がガラッと変わるので、少し丁寧に書いておこうと思います。

お金の増え方には2種類 単利と複利

まず前提として、お金が増えるときの仕組みには大きく2種類あります。

単利:というのは、最初に預けた元本だけに利息がつく仕組みです。例えば100万円を年利5%で運用したとすると、毎年5万円ずつ増えていきます。1年後は105万円、2年後は110万円、10年後は150万円、という具合に、一定のペースで増え続けます。シンプルでわかりやすいですが、増えた5万円は「ただそこにいるだけ」で、次の年も同じ5万円しか生みません。

複利:は少し違います。増えた利益を元本にそのまま合体させて、次の年は「元本+増えた利益」の全体に対して利息がつく仕組みです。先ほどと同じ条件で考えると、100万円が1年後に105万円になり、2年目はその105万円全体に5%がかかるので110万2,500円になります。単利と比べると2年目の差はたった2,500円ですが、これが10年、20年と積み重なっていくと話が変わってきます。

10年後を比べると、単利は150万円なのに対して、複利は約163万円。20年後は単利200万円に対して複利は約265万円。30年後になると単利250万円に対して複利はなんと約432万円になります。同じ「年利5%」でも、時間が経てば経つほど差が広がっていくのがわかります。

アインシュタインが「人類最大の発見」と言った理由

アインシュタインが複利について人類最大の数学的発見だ」「宇宙で最も強力な力だという言葉を残したと言われています。相対性理論を生み出した人がお金の話をしているのは少し意外な感じもしますが、グラフで可視化してみると確かにそう言いたくなる気持ちがわかります。

最初の10年くらいは、単利と複利のグラフはほとんど重なって見えます。「複利ってそんなに大したことないじゃないか」と思ってしまいそうな時期です。でも、そこを越えて20年、30年と経つにつれて、複利のグラフだけがグイッと上に向かって急カーブを描き始めます。数学的には「指数関数的な増加」と呼ばれる形で、加速しながら増えていくイメージです。

雪だるまで例えると伝わりやすいかもしれません。最初に手のひらサイズの雪玉を転がし始めたとして、最初の数メートルはほとんど大きくなりません。でも転がし続けるうちに、雪玉が大きくなるにつれて一回転するたびにくっつく雪の量が増えていきます。気づいたら自分の背丈を超えるような塊になっていた、というのが複利の感覚に近いと思います。

重要なのは、早く小さくからでも転がし始めて、長い時間をかけることです。だから「1日でも早く始めて、できるだけ長く持ち続ける」が正解になるわけで、これはテクニックや運ではなく、仕組みとして決まっていることなんです。

なぜオルカンを選び続けているのか

選ぶ理由は最初から変わっていないんですが、2年以上続けてきて「やっぱりこれで良かった」と思う理由が少しずつ増えてきています。

信託報酬(管理費)の低さ:オルカンは「業界最低水準をめざし続ける」という方針を一貫して守ってくれています。競合他社が手数料を下げると、それに合わせて自分たちも引き下げるという姿勢が続いています。投資信託は毎日少しずつコストがかかっていくものなので、この差は長期で見るとかなり大きく効いてきます。年率0.1%の差でも、30年間では資産の最終額にかなりの差が生まれます。

自動でリバランスされること:世界約3,000社に1本で投資できる上に、世界の経済の勢力図が変われば、その配分を裏側で自動的に調整してくれます。例えばアメリカの比率が高くなりすぎたら少し下げる、成長著しい新興国の割合を上げる、といった調整が自分では何もしなくても行われています。これを自分でやろうとすると、かなりの知識と手間が必要になります。

資金流入が増え続けている安心感:今、オルカンを選ぶ人が増えています。純資産総額が大きくなると運用の効率が上がり、将来的にさらにコストが引き下げられる可能性も出てきます。また、多くの人が選び続けているというのは「運用が突然終了するリスクが低い」という意味でもあり、長期保有する上での安心感につながっています。「人気がさらなる安心とコスト低下を呼ぶ」という良い循環に入っている感じがしています。

わたしが投資で意識している3つのこと

投資を2年以上続けてきて、今も変わっていない基本の考え方です。投資をこれから始めることを考えている人の参考になれば、と思って書いています。

① 早く始めること

複利の話で書いた通り、時間が一番の武器になります。「もう少し勉強してから」「相場が落ち着いたら」と言っているうちに、一番大切な「時間」だけが失われていきます。

「タイミングを見計らって始める」より「今すぐ少額で始める」の方が、長い目で見れば圧倒的に有利です。月1,000円でも構わないと思っています。金額より、複利が動き始める「時間のスタートライン」に立つことの方がずっと重要です。

② 入金力を高めること(余剰資金の範囲で)

複利の効果は、元本が大きいほど大きくなります。投資に回せる金額を増やすために、固定費を見直したり、サブスクを整理したりする努力は続けています。

ただし、「余剰資金で」という原則は絶対に守るようにしています。生活費を切り詰めすぎて日々がしんどくなると、投資を続けるモチベーション自体が失われてしまいます。「数年間は使わなくても絶対に困らないお金」の範囲でやること、これが長続きの条件だと思っています。相場が大きく下がったときに「このお金、本当は別のことに使いたかったのに」と後悔しないためにも、ここは妥協しない方がいいです。

③ 悩まないように仕組みにすること(自動化)

「今が買い時か、もう少し待つべきか」を毎回考えていると、精神力も時間も消耗します。しかも、そのほとんどは「考えても正解がわからないこと」です。プロのファンドマネージャーでさえ市場の動きを正確に予測できないのに、一般の私たちが考えてもわかるはずがないんです。

だから最初に自動積立の設定だけして、あとは何もしない仕組みを作るのが大事だと思っています。感情が入る余地をなくすことが、長く続けられる一番の秘訣です。「毎月気づいたら積み立てられていた」という状態が理想です。

最近の動き・注目ニュース

世界では何があったか。オルカンは世界中に投資しているので、毎日のニュースが気になる気持ちはよくわかります。この約1ヶ月で起きたことを、投資への影響を中心に簡単に整理しておきます。

中東情勢と停戦への動き

5月中旬は、アメリカとイランを中心とした中東の緊張が高まり、原油の産地であるこの地域が不安定になることで原油価格が上昇しました。原油が高くなると輸送コストや製造コストが上がり、世界中で物価が上がる(インフレ)懸念が広がります。インフレが続くと中央銀行が金利を引き上げるかもしれない、金利が上がると企業の借入コストが増えて業績が悪化するかもしれない、という連鎖で株価が不安定になりやすくなります。

ただ、6月に入って停戦交渉が進展しているというニュースが出ると、世界中の投資家がホッと安心して、市場に活気が戻ってきました。地政学リスクに株価が敏感に反応するのを、改めて体感した1ヶ月でした。

日経平均が7万円台まで上昇

中東の緊張緩和も追い風になり、6月上旬には日経平均株価が一時6万台後半の高い水準を維持し、現在では「7万円台」を超えてきました。

オルカンの中には日本株も一定の割合で含まれているので、日経平均の上昇は資産にとってプラスの動きでした。日本企業の業績改善や円安の影響もあり、日本株は引き続き注目されています。

アメリカ・ウォーシュ新議長の初FOMC

今、世界の投資家が最も緊張しながら見ているのがここです。アメリカの中央銀行(FRB)のトップが交代し、新しいウォーシュ議長が初めて金利を決める会議(FOMC)が6月16〜17日に行われました。

アメリカの金利が上がると、株より安全な債券の魅力が増して株が売られやすくなったり、ドルが強くなって新興国から資金が引き上げられたりと、世界中の市場に波及します。新しいリーダーの金融政策の方向性が見えない状態では、投資家が慎重になって相場が荒れやすくなることがあります。そういう意味で少し値動きが大きくなる可能性があります。

💡 FOMCってなに?

正式名称: Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)

開催頻度: 原則として年に8回、定期的に開催

開催地:アメリカの首都ワシントンD.C.にある、連邦準備制度理事会(FRB)の本部で開催

とはいえ、オルカンは地球全体にリスクを分散しているので、どこかの国でざわついても「どこかが補う」という構造になっています。一つの出来事で資産がゼロになるようなことはありません。これが「世界分散投資」の強みです。

2026年6月 運用実績

現在の評価額:¥21,178,323円

評価損益:¥8,487,653(66.88%)

評価損益 前月比:+1,009,391円

運用期間:2年1ヶ月
2024年5月にメインの証券会社をSBI証券へ移行したので、期間が短めです。

コツコツと積み立ててきた結果、含み益が800万円を超えました。市場が好調なこともあり前月比で+100万円で嬉しい動きです。相場の変動はありますが、全世界の成長を信じて持ち続けることの重要性が数字に表れています。

今月の買い増し

今月の買い増しもゼロです。

別途、他の口座ではNISAも含め、毎月の自動積立を変わらず継続中です。

特定口座はあらかじめ決めたルールで淡々と運用しています。「相場が下がったから追加で買おう」「ここで買えば得かも」という判断は、意図的に入れないようにしています。そういう判断をし始めると、「待てばもっと下がるかも」「今が底かな」という終わりのない迷いが始まるからです。

「何もしない」という選択が、長期投資では意外と最強だというのは、2年以上経った今でも変わらず感じていることです。追加の投資をしていない時期でも増えていく経過を観察するのは気分の良いものです。(時に下落もありますが)

まとめ

株価は毎日上がったり下がったりしています。ニュースを見るたびに「何かしなきゃ」という気持ちになることもあります。でも、複利の仕組みを理解した上で長期投資をしていると、「時間を味方にして何もしない」ことの強さが、だんだん腑に落ちるようになってきます。

来月も同じことを、粛々と続けていく予定です。

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