今回のトピック
「オルカン」って何?なぜNISAで一番人気なの?
今回からスタートする「全世界株式」、通称オルカンについて、まずは基本情報から。
- 何に投資してるの?:一言でいうと「地球丸ごと」です。アメリカだけでなく、日本、ヨーロッパ、そしてこれから伸びそうな新興国(インドなど)も含め、世界中の約3,000社にこれ1本で投資できます。
- なぜ人気なの?:最大の理由は「負けにくい」からです。どこか1つの国(例えばアメリカ)の景気が悪くなっても、他の国がカバーしてくれる「分散投資(リスクをバラけさせること)」が自動でできるのが強みです。
私がこの銘柄を選んでいる理由
- 業界最安の信託報酬:eMAXIS Slimシリーズは、他社が手数料を下げれば、自分たちも下げて「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」 ことを方針としています。信託報酬(しんたくほうしゅう)とは「預けている間にかかる管理費」のこと。オルカンはこの費用が驚くほど安いため(年率 0.05775% 2026年5月現在)、長期で持つほど他と差がつきます。
- 楽に分散投資:は難しそうに見えますが、オルカンを買うことは世界中の企業を「究極のまとめ買い」するようなものです。一番のメリットは、時代の変化に合わせて投資先を調整してくれること。30年後にどの国が成長しているか予想し、勉強し続ける必要はありません。仕事や家事で忙しく、投資に時間を割けない人にこそ、この自動メンテナンス機能は最強の味方です。手間をかけず世界経済の成長に乗れる、賢く合理的な選択肢です。
運用コスト(信託報酬)について、すこし詳しく
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を含め、eMAXIS Slimシリーズ全般において、売買に関する直接的な手数料はかからない仕組みになっています。
購入・売却時の手数料は「ゼロ」
購入時手数料: 買う時に販売会社(証券会社など)に支払う手数料。eMAXIS Slimシリーズはすべて無料(ノーロード)です。
信託財産留保額: 売却(解約)時に、「解約ペナルティ」のような形で投資信託の中に置いていく費用。これもオルカンやSlimシリーズではありません(無料)。
かかるのは「持っている間」のコストのみ
投資家が直接意識するコストは、「信託報酬(運用管理費用)」だけ
これは「年率 0.05775%(税込)」といった形で設定されており、別途支払うのではなく、日々の基準価額から自動的に差し引かれます。
そのため、「気づかないうちに、保有残高から少しずつ引かれている管理費」というイメージです。
【補足】隠れコストについて
厳密には、信託報酬以外に「隠れコスト」と呼ばれる費用がごくわずかに発生します。
主な隠れコストの内訳:
- ファンドが株を売買する際の「売買委託手数料」
- 海外の資産を保管するための「保管費用」
- 年1回の「監査費用」など
これらは運用報告書が出るまで確定しない微々たる金額ですが、eMAXIS Slimシリーズはこの隠れコストも含めた「実質コスト」が極めて低くなるよう設計されています。
「買う時も売る時も手数料は0円。かかるのは持っている間の信託報酬(管理費)だけ」
それが、長期的な資産形成の柱にしている理由でもあります。
そもそも分散投資ってなに?
投資の世界には、古くから伝わるこんな格言があります。 「卵を一つのカゴに盛るな」
もし、卵を全部一つのカゴに入れていて、そのカゴを落としてしまったら……全部割れてしまいます。
でも、いくつかのカゴに分けて持っておけば、一つのカゴを落としても、他のカゴの卵は無事です。
これと同じで、自分のお金を一社の株だけにドカンと預けるのではなく、「いろんなところに分けて持っておこう」というのが分散投資の考え方です。
オルカンが「最強の分散」と言われる3つの理由
「eMAXIS Slim 全世界株式(通称:オルカン)」がすごいのは、この「カゴ」の分け方が細かく、多いところです。
会社の数が多い!
オルカンを1つ買うだけで、世界中の約2,800もの会社に少しずつお金を預けていることになります。 AppleやMicrosoft、Amazonといった誰もが知る超有名企業から、これから成長するかもしれない会社まで、まるごとセットになっています。
- もし1社が倒産しても… 残りの2,799社が頑張っていれば、あなたへのダメージはほんのわずかです。
国の数が多い!
「日本が不景気になったらどうしよう?」という心配もいりません。 オルカンは、アメリカを中心に、日本、ヨーロッパ、さらには成長著しいインドやブラジルなど、世界約47ヶ国に投資しています。
- 地球全体の経済に投資しているようなものなので、どこかの国がダメでも、他の国がカバーしてくれる仕組みです。
「勝手に中身を入れ替えてくれる」のが一番すごい!
これが最大のポイントです。30年前、世界で一番勢いがあったのは日本企業でした。今はアメリカ企業です。じゃあ、30年後は?……誰にもわかりません。
オルカンは、その時々の「世界の勢力図」に合わせて、中身を自動で調整してくれます。
- 勢いのある国の比率を増やし、元気がなくなった国の比率を減らす。
- プロが使うような「勝ち馬に乗る」仕組みを、私たちが何もしなくても裏側で勝手にやってくれるんです。
という訳で、私はオルカン「世界経済の詰め合わせパック」を選んでいる
自分で2,800社の株をバラバラに買うのは、お金も手間もかかって現実的ではありません。でも、オルカンならたった100円から、この「世界最強の詰め合わせパック」を手に入れることができます。
「どの会社が上がるかな?」「どの国が安心かな?」と悩む必要はありません。 「これから先、今よりも世界全体がちょっとずつ便利で豊かになっていくはずだ」 そう信じられる人にとって、オルカンは最もシンプルで、最も理にかなった選択肢だと考えています。
まずは一口、世界中の会社を応援する気持ちで始めてみるのが、将来の自分への大きなプレゼントになるかもしれません。
最近の動き・ニュース
中東情勢と「地政学リスク」の受け止め方
今も尚、中東での緊張が継続しています。
- 地政学(ちせいがく)リスク:特定の地域での戦争や紛争が、世界経済に悪影響を与える不安のことです。
- 市場の反応:一時的に株価が下がる場面もありましたが、多くの投資家は「想定内」として冷静でした。世界中に分散しているオルカンは、こうした一部の地域の揺れにも強いのが特徴です。
アメリカの「景気後退」への警戒感 オルカンの約6割はアメリカ株です。そのため、アメリカの景気ニュースも無視できません。
- 何が起きた?:物価高が続き、「そろそろアメリカの景気が悪くなる(景気後退)」という声が出始めている。
- 株への影響:これまで絶好調だったAI関連の株などが少し売られ、株価が不安定になる原因になりました。
5月度 – eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の運用報告
S&P500の運用も続けていますが、並行して「世界全体の成長」にも期待をしていることと、S&P500など米国への投資に偏っている傾向にあるので、分散投資の意味でオルカンへも継続的に投資をしています。

現在の評価額:¥20,168,932
評価損益:+¥7,478,262(+58.93%)
運用期間:2年0ヶ月
2024年5月にメインの証券会社をSBI証券へ移行したので、期間が短めです。
2年間コツコツと積み立ててきた結果、含み益が740万円を超えました。相場の変動はありますが、全世界の成長を信じて持ち続けることの重要性が数字に表れています。
今月の買い増し
今月の買い増しはなし。理由は特定口座だからです。
毎月10万円程度を毎月積立をしていましたが、その分を2026年の新NISAへの運用に切り替え、「非課税のメリットを最大化」する為です。そちらを埋めた後に、様子を見て、余剰資金でこちらの積立を再開しようと考えています。
日々ガチャガチャ動かすことも、毎日確認したり、考えることはありませんが、年に1度全体を見直して微調整を行なっています。資産形成の自分の現在の立ち位置も理解できる大切な機会・タイミングだと思っています。
わたしの投資戦略の3つの柱
投資で一番大事なのは「手法」ではなく「メンタル(考え方)」です。私の柱を紹介します。
① 長期:「時間を味方につける」 1ヶ月や1年の動きで一喜一憂しません。10年、20年先、世界が今より便利で豊かになっていることに賭けて、じっくり資産を寝かせて育てます。
② 積立:「タイミングを読み切ろうとしない」 「今が買い時かな?」と考える時間はもったいないです。プロでも外す予測に頼らず、決まった日に淡々と買い続けることで、高い時も安い時も平均して安く買う「ドルコスト平均法」を実践しています。
③ 自動化:「感情を排除する仕組み」 人間は、損をすれば怖くなって売りたくなり、得をすれば欲張って買いすぎます。 「自分で判断しない」という仕組みを作っておけば、どんな暴風雨の中でも船(資産)を前に進めることができます。
次回予告
オルカンについては毎月15日を目標に投稿予定です。
オルカンなどのインデックス投資(投資信託)は始めるまでが一番ドキドキしますが、始めてしまえばあとは『ほったらかし』。
この記事が、誰かの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。来月もまた報告します。

