eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)運用報告【2026年8月】運用2年3ヶ月目のリアル

eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)運用2年3ヶ月目のリアル【2026年8月】のアイキャッチ画像 資産形成の記録

記録的な猛暑が続く中、いかがお過ごしでしょうか。

私がSBI証券で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)への積立投資を始めてから、2年3ヶ月が経ちました。

外の暑さとは対照的に、私の投資口座の中身は今月もすっかり「完全ほったらかし」。驚くほど静かに、そして淡々と資産が積み上がっています。

SNSを開けば、短期トレードで大きな利益を出したという派手な報告や、今後の相場に対する不安な予測が飛び交っていますが、私はそんな喧騒から一歩引いたところで、涼しい顔をして日常を楽しんでいます。

投資のことをほとんど考えずに自分の時間を過ごせることこそが、私にとっての最大の贅沢なのだと改めて実感する今日この頃です。今月も、投資に関する素朴な疑問や世界で起きているニュースを整理しながら、リアルな運用記録をお届けしていきます。

今月のテーマ:オルカンとS&P500どっちを選ぶべき?

新NISAが始まって以来、投資初心者からベテランまで、常に議論の的になっている永遠のテーマがあります。それが「eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のどちらを選ぶべきかという問題です。

SNSやYouTubeでも「結局どっちが最強なのか」という比較動画や記事が絶えませんが、これから投資を始める人や、すでに迷っている人にとっては非常に悩ましいポイントですよね。

結論からお伝えすると、どちらを選んでも長期的な資産形成のパートナーとして素晴らしい選択肢であることに変わりはありません。

しかし、それぞれの特徴や、投資家自身の「心の持ちよう(投資哲学)」によって、どちらがよりフィットするかは大きく異なってきます。

【オルカンとS&P500の本質的な違い】

まずは、それぞれの違いをシンプルに整理してみます。

🌎 オルカン(全世界株式)
日本を含む先進国から新興国まで、世界約3,000社の企業にまるっと分散投資ができる商品。

🇺🇸 S&P500(米国株式)
米国の株式市場を代表する優良企業約500社(実質的に米国の主要企業)に集中して投資する商品。

過去のパフォーマンスで見れば、直近数十年間は米国経済の圧倒的な強さを背景に、S&P500がオルカンをやや上回るリターンを叩き出してきた歴史があります。そのため、「どうせ投資するなら、より高いリターンが期待できる米国だけに絞るべきだ」という意見も根強い人気を誇っています。

一方で、オルカンを選ぶ人たちは、「未来のことは誰にもわからない」という前提に立っています。

現在は米国が世界経済の主役を張っていますが、数十年後もそのまま米国一強の時代が続くとは限りません。かつて世界経済の中心だった日本がそうであったように、いつの日か別の国や地域が台頭してくる可能性は十分にあります。

オルカンであれば、世界の経済勢力図がどのように変化したとしても、自動的にその時々の勝者へ合わせて比率を調整してくれます。「自分で勝ち馬を探す必要がない」という安心感こそが、オルカン最大の強みです。

【「お金持ちになる長期マインド」と「伸び悩む短期マインド」の選択基準の違い】

ここで、視点を変えて、両者を選ぶ際の心理的な違いを分かりやすく比較してみたいと思います。

比較項目 短期目線のマインド 迷えるマインド 長期目線のマインド
銘柄選びの基準 「直近で一番儲かっているもの」だけに飛びつく。 ネットの評判やランキングを気にして決めきれない。 自分のリスク許容度と「夜ぐっすり眠れるか」を基準にする。
リターンの捉え方 他人の爆益報告と自分を比べて焦りや嫉妬を感じる。 「S&Pにしておけばよかった」と後から後悔する。 平均点を取り続けることの合理性を理解している。
将来への姿勢 自分の予測が当たると信じて一点集中する。 状況の変化に怯え、頻繁に売り買いを繰り返す。 予測の限界を受け入れ、仕組み全体に身を委ねる。

このように比較してみると、S&P500を選ぶのか、それともオルカンを選ぶのかは、単なる「利回りの高さ」の勝負ではないことがわかります。

米国が今後も世界を引っ張り続けると信じられるか(S&P500)」、それとも「世界全体の成長の波に幅広く乗りたいか(オルカン)」という、投資家自身の価値観や哲学の問題なのです。

私はS&P500、オルカン両方に投資をしていますが、比率としてはオルカンが多いです。その理由は、まさに後者の哲学に共感しているからです。

「もし米国以外の国が急成長したらどうしよう」と不安になりながら夜を過ごすよりも、世界全体に網を張っておく方が、私自身の性格には圧倒的に合っていました。

投資で大切なのは、他人の成績に勝つことではなく、「自分が途中でリタイアせず、長く続けられる環境を作る」ことです。そう考えた時、地球全体の成長を丸ごと買い占めるオルカンは、私にとってこれ以上ないほど居心地の良い選択肢になっています。

なぜ私はオルカンを選び続けているのか?

オルカンを2年以上運用してきて、「やっぱりこの選択で正解だった」と確信させてくれる理由は、日々の運用の中にあふれています。その中でも特に大きいのが、冒頭でも触れた「自動リバランス」という機能の素晴らしさです。

世界経済のバランスは、私たちが何もしなくても常に変動しています。

例えば、米国の企業の株価が上がればオルカン内での米国の比率が自然に高まり、逆に他の国の成長が目立っていけばそちらの比率が自動調整されていきます。

もしこれを個人の裁量や手動で行おうとすれば、膨大な手間がかかるだけでなく、「まだ上がるかもしれない」という欲や、「下がったらどうしよう」という恐怖に邪魔されて、絶対に冷静な判断ができなくなります。プロのファンドマネージャーでさえ完璧なタイミングを計るのが難しい世界なのだから、素人の私たちがやれば失敗するのが目に見えています。

だからこそ、感情を一切挟まず、ルール通りに世界全体の株式をメンテナンスし続けてくれるオルカンは、私にとって最強の自動運転システムのような存在です。

信託報酬というごくわずかなコスト(手数料)を支払うだけで、この高度な運用管理をすべてお任せできる。このコストパフォーマンスの高さこそが、私がオルカンを手放せない最大の理由です。

資産形成を長く続けるために意識している3つのこと

投資を無理なく、長く、そして楽しく続けるために、私が日々の生活の中で大切にしている3つのマインドセットをご紹介します。

① 他人と比較しない

SNSを見ていると、「NISAで数百万円の含み益が出た」「今年の利益は〇千万円だ」といった景気の良い話がいくらでも飛び込んできます。

投資を始めたばかりの頃は、そうした数字を見て「自分はまだこれだけしか増えていない」と焦りを感じることもありました。しかし、他人の投資額や資産の規模は、自分とは全く違うステージの出来事です。

比べるべきなのは「昨日の他人」ではなく、「自分の資産が描く長期的な成長曲線」だけです。他人の華やかな成果に心を乱されないこと。これが、平穏な心で投資を続けるための第一歩だと思っています。

② 自分の「心地よさ」を優先する

投資の金額や銘柄を選ぶ際、他人がおすすめしているからという理由だけで決めてしまうと、少し相場が下がっただけで耐えられなくなります。

「毎月の積立額が多すぎて、生活が窮屈になっていないか」
「暴落が起きた時に、睡眠不足になるほど不安にならないか」

こうした自分自身の「心地よさ」の境界線をしっかりと把握しておくことが大切です。無理のない範囲で、自分が一番安心できる額だけを積み立てる。この姿勢を崩さないことが、結果的に一番の近道になります。

③ 投資以外の時間を豊かにする

毎月の積立設定をした後は、自分の口座を見る頻度を極力減らすようにしています。

空いた時間は、本を読んだり、美味しいご飯を食べたり、夏休みを満喫したりと、自分の人生を豊かにするための活動にフルコミットします。

投資はあくまで、私たちの人生をより良くするための「裏方」の仕事です。主役であるはずの毎日の生活が、株価の上げ下げによって台無しになってしまっては本末転倒です。

投資のことはオルカンにすっかりお任せして、自分自身は目の前の日常を全力で楽しむ。このメリハリをつけることが、長く続けるための秘訣です。

2026年8月:世界経済・マクロ環境の振り返り

世界経済の舞台では、この1ヶ月間も様々な動きがありました。オルカンを通じて世界に投資している者として、特に注目しておきたい3つのトピックを振り返ります。

① 米国7月CPI(消費者物価指数)が3.4%に減速

8月12日に発表された米国の7月消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.4%の上昇となり、前月からさらに減速傾向を示しました。

長年にわたり世界中の頭を悩ませてきたインフレ圧力が、ようやく落ち着きを取り戻しつつあることを示す重要なデータとなりました。インフレの鎮静化は、米国の金融当局による今後の政策金利の引き下げ期待を強める材料となり、株式市場にとっては安心感を与えるニュースとなりました。

私たちの保有するオルカンのパフォーマンスにとっても、金利の先行きが見えやすくなることはプラスの材料であると捉えています。

② オルカンの純資産急増と、S&P500からの資金シフトの兆し

8月上旬の市場レポートによると、日本の主要ネット証券におけるNISA口座での買い付けにおいて、S&P500の伸びがやや落ち着きを見せる一方で、オルカンの買い付け額が急増していることが話題になりました。

これまで「米国株一択」で突き進んできた個人投資家の間でも、改めて「全世界に広く分散しておくことの安心感」を見直す動きが広がっているようです。

市場のトレンドが少しずつ分散投資の原点に回帰している様子は、長期的なインデックス投資の健全性を示す兆候ではないかと私は感じています。

③ IMF世界経済見通し:中東リスクとAI需要のせめぎ合い

7月中旬に改定されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しでは、地政学的な中東情勢の不確実性が指摘される一方で、生成AIをはじめとする先端テクノロジー関連の需要が世界の経済成長を力強く下支えしている構図が改めて強調されました。

世界各地でリスク要因を抱えながらも、それを上回るイノベーションの力が経済を前に進めている。

この複雑なパズルのような世界経済の動きを、私たちはオルカンという1本のパスポートを通じて、安全な場所から眺めることができています。

【2026年8月】オルカンの運用実績

SBI証券でのeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)運用実績画面(全期間2年3ヶ月・評価額21,664,140円)【2026年8月】
SBI証券 マネーフォワードME画面

現在の評価額:21,664,140円

評価損益:+8,973,470円(70.71%)

評価損益 前月比:+ 325,914円

今月の買い増し:なし

運用期間:2年3ヶ月
2024年5月にメインの証券会社をSBI証券へ移行したので、期間が短めです。

まとめ

今月も、オルカンの運用報告をお届けしました。

「オルカンとS&P500、どちらを選ぶべきか」という悩みは尽きませんが、大切なのは他人の意見に流されることではなく、自分が納得できる「心地よさ」の軸を持つことです。

私の信条は「無理せず長く続けられて、経験しながら学び続け、どんどんお金持ちに豊かになること」。

この言葉の通り、投資を通じて世界の仕組みを学び、心穏やかに資産を増やしていくプロセスそのものを、これからも楽しんでいきたいと思います。

暑さの厳しい時期ですが、皆さんも体調を崩されないようご自愛ください。

来月も、粛々と続けていく予定です!

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